2016年 01月 22日
★シドニィ・シェルダンの小説 |
お稽古事の先輩に、沢山の本をお借りして時代小説に嵌り
最近は自分では決して手に取る事もなかったであろう
翻訳されたシドニィ・シェルダンの小説をお借りしました。
シェルダンの小説は、どれもが上巻を読むのに時間が掛かるのですが、どの小説も下巻に入って行くとグイグイ引きつけられて2日間程で読了してしまうという、凄い小説ばかりです。
シドニィ・シェルダン
最初にお借りしたシドニィ・シェルダン
1冊目:『ゲームの達人』
南アフリカのダイヤモンド採掘で成功した一族の話です。
最初の主人公~ひ孫までの4世代に渡って綴られて行く長い年月に渡って描かれ
最初の上巻は、中々読み進むのに時間が掛かりましたが下巻に入ると一気に面白さが増して
早いテンポでどんどん読めてしまいました。
ほぼ100年程前に遡って話は進むのですが、最初の主人公ジェミーがスコットランドでの貧しい生活から何とか抜け出そうとして、南アフリカに一攫千金の夢を求めてダイヤモンドの鉱石を探しに行く処から始まり、世代が変わる事に会社は大きくなり巨大な富を得て行き【ビジネスは夢をかなえるゲームのようなもの】確かにそうかもしれません。
しかし、私の年齢のせいでしょうか・・・人の幸せは決してお金ではなく普通の暮らしの中にいかに幸せが見出せるかを実感させられながら、読み終えた時には今まで読んでいた小説には無かった、疲労感と安堵感の両方を感じる小説でした。
2冊目:『女医』
それぞれが自分の胸に抱えたコンプレックスを持った、3人三様の研修生が同じ病院にやって来た処から話がスタートしますが、此処でも人間の持っている様々な欲望が渦巻き話が展開して行きますが最後は主人公の裁判での場所に思い掛けない証人・・・嫌われているとばかり思っていた病院の医長の証言により救われ、スッキリ読み終えたHAPPY END!!
3冊目:『遺産』
この話は、いきなりグローバルな逃避行?の様な展開で次々と移り変わる国々への移動
父親から愛される事も無く育った子供達は、父親が亡くなった後、莫大な遺産が入り込んでくるはずだった・・・が、此処でも大波乱のどんでん返しの顛末が
4冊目:『天使の自立』
貧しい生活の中で、学問を学ぶ事が出来て無事に弁護士の卵として就職が出来た才色兼備の主人公
しかし、最初の仕事のスタートから仕組まれた罠に嵌り、愛する人が出来乍らどうする事も出来ない苦悩、愛する人の子を宿し相手に打ち明ける事もなく一人で産み育て、生きがいだった一人息子との幸せな暮らしも、突然の息子の死によって大きく変化し、知らづ知らづのうちにマフィアのドンに惹かれ頼るようにまでなってしまった主人公は、ついには抜け出せなくなってしまい大惨事の後には何もかも失い、ゼロに戻って人生の再スタートを一人寂しく歩き始める。
何とも切なくて、悲しい余韻が尾を引きました。
5冊目:『星の輝き』
母親は双子の子供を産むと直ぐに亡くなり、ろくでもない父親に育てられ貧しい生活の中で必死に生き乍ら、次第に都会に憧れ事業者としてアメリカで大成功を掴んで行く話ですが、一番身近にいた側近が殺人を犯してまで主人公を守ろうとする、けなげで一途な想いに胸を打たれました。
シェルダン特有の大波乱、ジェットコースターに乗って居る様な目まぐるしく変わる状況にハラハラドキドキの内容の展開でしたが、最後はホッとする【愛】の場面で肩の力が抜けました
6冊目:『私は別人』
コメディアンとして大成功を成し遂げ、中年になっていた男性と、貧しさから抜け出して女優になって一旗上げたいと願って都会に出てきた美しい若い女性・・・出会って間もなく結婚し夫唱婦随で更なる栄光を勝ち取って行くがその先に待ち受けていたものは、因果応報とも言うべき結末が・・・
今まで読んで来た小説の中の人物が結構ダブってしまうようなキャスト構成で
シェルダンの小説の全てに通じる、貧しい生活・ハングリー精神・一流を目指す向上心・プライド・嫉妬心・愛・裏切りが満載。そして読み終わった後の重たい余韻が暫く残ります。
人間性の裏表が誰にでも持ち合わせて居る事を、様々な状況の中で心理描写として描かれていて、私には、とてもこんな競争社会の中に身を置くこと自体が皆無だな~
シェルダンの小説は1冊読了すると、立て続けに読むのは私にはきついのですが、時間を置きながら読むとかなり読み応えのある面白い小説です。
最近は自分では決して手に取る事もなかったであろう
翻訳されたシドニィ・シェルダンの小説をお借りしました。
シェルダンの小説は、どれもが上巻を読むのに時間が掛かるのですが、どの小説も下巻に入って行くとグイグイ引きつけられて2日間程で読了してしまうという、凄い小説ばかりです。
シドニィ・シェルダン
最初にお借りしたシドニィ・シェルダン
1冊目:『ゲームの達人』
南アフリカのダイヤモンド採掘で成功した一族の話です。
最初の主人公~ひ孫までの4世代に渡って綴られて行く長い年月に渡って描かれ
最初の上巻は、中々読み進むのに時間が掛かりましたが下巻に入ると一気に面白さが増して
早いテンポでどんどん読めてしまいました。
ほぼ100年程前に遡って話は進むのですが、最初の主人公ジェミーがスコットランドでの貧しい生活から何とか抜け出そうとして、南アフリカに一攫千金の夢を求めてダイヤモンドの鉱石を探しに行く処から始まり、世代が変わる事に会社は大きくなり巨大な富を得て行き【ビジネスは夢をかなえるゲームのようなもの】確かにそうかもしれません。
しかし、私の年齢のせいでしょうか・・・人の幸せは決してお金ではなく普通の暮らしの中にいかに幸せが見出せるかを実感させられながら、読み終えた時には今まで読んでいた小説には無かった、疲労感と安堵感の両方を感じる小説でした。
2冊目:『女医』
それぞれが自分の胸に抱えたコンプレックスを持った、3人三様の研修生が同じ病院にやって来た処から話がスタートしますが、此処でも人間の持っている様々な欲望が渦巻き話が展開して行きますが最後は主人公の裁判での場所に思い掛けない証人・・・嫌われているとばかり思っていた病院の医長の証言により救われ、スッキリ読み終えたHAPPY END!!
3冊目:『遺産』
この話は、いきなりグローバルな逃避行?の様な展開で次々と移り変わる国々への移動
父親から愛される事も無く育った子供達は、父親が亡くなった後、莫大な遺産が入り込んでくるはずだった・・・が、此処でも大波乱のどんでん返しの顛末が
4冊目:『天使の自立』
貧しい生活の中で、学問を学ぶ事が出来て無事に弁護士の卵として就職が出来た才色兼備の主人公
しかし、最初の仕事のスタートから仕組まれた罠に嵌り、愛する人が出来乍らどうする事も出来ない苦悩、愛する人の子を宿し相手に打ち明ける事もなく一人で産み育て、生きがいだった一人息子との幸せな暮らしも、突然の息子の死によって大きく変化し、知らづ知らづのうちにマフィアのドンに惹かれ頼るようにまでなってしまった主人公は、ついには抜け出せなくなってしまい大惨事の後には何もかも失い、ゼロに戻って人生の再スタートを一人寂しく歩き始める。
何とも切なくて、悲しい余韻が尾を引きました。
5冊目:『星の輝き』
母親は双子の子供を産むと直ぐに亡くなり、ろくでもない父親に育てられ貧しい生活の中で必死に生き乍ら、次第に都会に憧れ事業者としてアメリカで大成功を掴んで行く話ですが、一番身近にいた側近が殺人を犯してまで主人公を守ろうとする、けなげで一途な想いに胸を打たれました。
シェルダン特有の大波乱、ジェットコースターに乗って居る様な目まぐるしく変わる状況にハラハラドキドキの内容の展開でしたが、最後はホッとする【愛】の場面で肩の力が抜けました
6冊目:『私は別人』
コメディアンとして大成功を成し遂げ、中年になっていた男性と、貧しさから抜け出して女優になって一旗上げたいと願って都会に出てきた美しい若い女性・・・出会って間もなく結婚し夫唱婦随で更なる栄光を勝ち取って行くがその先に待ち受けていたものは、因果応報とも言うべき結末が・・・
今まで読んで来た小説の中の人物が結構ダブってしまうようなキャスト構成で
シェルダンの小説の全てに通じる、貧しい生活・ハングリー精神・一流を目指す向上心・プライド・嫉妬心・愛・裏切りが満載。そして読み終わった後の重たい余韻が暫く残ります。
人間性の裏表が誰にでも持ち合わせて居る事を、様々な状況の中で心理描写として描かれていて、私には、とてもこんな競争社会の中に身を置くこと自体が皆無だな~
シェルダンの小説は1冊読了すると、立て続けに読むのは私にはきついのですが、時間を置きながら読むとかなり読み応えのある面白い小説です。
by umigishi
| 2016-01-22 16:31
| 日常の出来事